『花儿会と歌垣―辺境の歌文化―』314頁 価格 7,900円+税 2019年9月 三弥井書店刊
次は夫婦の贈答歌(巻二〇、武蔵国の防人歌より)
4423 足柄の御坂(みさか)に立して袖振らば家なる妹はさやに見もかも
右一首、埼玉郡上丁藤原部等母麻呂(ともまろ)
4424 色深く背なが衣(ころも)は染めましを御坂給(たば)らばまさやかに見む
右一首、妻、物部刀自売(とじめ)
★防人に出かける夫の姓は藤原部、それを送る妻の姓は物部。
1418 石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも 巻八 春雜歌1418.pdf
1465 霍公鳥いたくな鳴きそ汝が声を五月の玉にあへ貫くまでに 巻八 ホトトギスの歌1465.pdf
1606 君待つと我が恋ひ居れば我が屋戸の簾動かし秋の風吹く 巻八君待つと.pdf
1650 沫雪のほどろほどろに降りしけば奈良の都し思ほゆるかも 巻八 冬の雑歌.pdf
2554 相見ては面隠さるるものからに継ぎて見まくの欲しき君かも 万葉集 巻十一.pdf
2951 海石榴市の八十の衢に立ち平し結びし紐を解かまく惜しも 万葉集巻十二2951.pdf
3096 馬柵越しに麦食む駒の罵らゆれど猶し恋しく思ひかねつも 万葉集3096.pdf
2951 海石榴市の八十の衢に立ち平し結びし紐を解かまく惜しも 巻十二2951.pdf
3323 しなたつ 筑摩さのかた 息長の 越智の小菅・・・・(長歌) 巻十三 譬喩歌3323.pdf
3330~3332 隠国の 長谷の川の 上つ瀬に 鵜を八つ潜け・・・・(長歌) 巻十三3330・3332.pdf
3724 君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも 巻十五・3724.pdf
3840 寺々の女餓鬼申さく大神の男餓鬼賜りてその子生まはむ 巻十六・3840.pdf
3942 松の花 花数にしも我が背子が思へらなくにもとな咲きつつ 松の花巻十七3942.pdf
4029 珠洲の海に朝開きして漕ぎ来れば長浜の浦に月照りにけり 万葉集巻十八4029.pdf
4139 春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子 万葉集巻十九_4139.pdf
4143 もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花
4150 朝床に聞けば遥けし射水川朝漕ぎしつつ唄ふ舟人 巻十九カタクリ・舟人の歌414350.pdf
4425 防人に行くは誰が背と問ふ人を見るが羨しさ物思ひもせず 万葉集巻二十4425 防人